チョコレートの歴史【カカオの起源&日本への伝来】

大人も子供も大好きな鉄板スイーツ、チョコレート!板チョコやチョコ
ケーキ、高級チョコなどさまざまなチョコレート製品がありますよね。

そんな身近なチョコレートですが、日本で食べられるようになったのは
いつ頃からなのでしょうか?

この記事では、意外と知らないチョコレートの起源や日本に伝わった時期
など、チョコレートの歴史について詳しく解説いたします!

チョコレートの起源


チョコレートといえば、オーストリアのザッハトルテやフランスのショコラ
など、ヨーロッパのイメージが強いですよね。でも…チョコレートの原料で
あるカカオは中南米原産の植物です。

カカオが発見され、私たちが知っているチョコレートになったのはいつ頃
なのでしょうか?

まずは、チョコレートの起源を探ってみましょう!

カカオの発見

チョコレートの原料であるカカオ豆は、どのようにして現在の形になったの
でしょうか?

カカオ豆が食用として利用されたのは、メキシコ周辺で栄えたメソアメリカ
文明(オルメカ文明・マヤ文明など)の頃と言われています。
紀元前2000年頃には、既に貴重な植物として栽培されていたというの
ですから驚きですね!

さまざまな文明が栄えたメソアメリカ文明ですが、1400年頃まで断続的に
カカオの産地をめぐって戦争が起きたり、年貢としてカカオが収められて
いた記録が残っています。

マヤ文明やアステカ文明では、カカオを飲料として飲んでいたことが
わかっており、王族や貴族、上流階級の人々が結婚式で振る舞ったり滋養
回復の薬として飲んでいたそうです。このカカオ飲料はショコラトルと
呼ばれ、カカオをすり潰したものにスパイスなどを入れた苦くて冷たい
飲み物でした。

また、ショコラトルは神々に捧げる飲み物として儀式にも使われていまし
た。そこから、カカオ豆の学名はTheobroma(テオブロマ:ギリシャ語で、
神の食べ物の意)と名付けられました。

飲み物から食べ物へ

1502年にコロンブスがスペインにカカオ豆を持ち帰り、1519年にコルテス
がカカオ豆の利用法をスペイン国王に手紙で伝えた記録が残っています。
そして、1520年頃にはスペイン人の間でショコラトルが広まり、冷たくて
苦い飲み物から温かくて甘い飲み物にレシピが変化していったそうです。

スペインに伝わったショコラトルは、瞬く間にフランスやオランダ、スイス
などヨーロッパ各国に広まっていきました。

それから300年ほど経った1828年、オランダ人のC.Jバンホーテンは、
カカオ豆からカカオバターとカカオパウダーを抽出する方法を発明しま
した。これまでのショコラトルはどろっとした濃い飲み物でしたが、この
発明により、甘くて飲みやすい「ココア」が誕生したのです!

バンホーテンの発明は、食べるチョコレート誕生のきっかけともなりまし
た。1847年イギリスで、カカオパウダーと砂糖にカカオバターを混ぜた
固形チョコレートが発売されました。この頃のチョコレートは、まだ苦味が
強くスイーツとして人気が出るほどではありませんでした。そこで、
まろやかな味にできないかとスイス人の元蝋燭職人ダニエル・ペーターが
濃縮した牛乳を加えたミルクチョコレートを発明しました。このミルク
チョコレートが、私たちが食べているチョコレートの原型となったの
です!

日本にやってきたチョコレート


さて、ヨーロッパ各地に広まったチョコレートですが、日本に伝わったのは
いつ頃なのでしょうか?

史料によれば、1797年長崎の出島近くにあった花街、丸山町・寄合町の
遊女がオランダ人から"しょくらあと"をもらった記録が残されています。
これが日本の文献で最古の「チョコレート」に関する記録です。削った
チョコレートを砂糖と一緒にお湯に溶いて飲む、薬のようなものだったと
考えられています。

意外と早くから伝来してきていたのですね!

1800年代後半〜日本国内でチョコレートの生産・販売が開始

日本国内でチョコレートが初めて生産・発売されたのは、1877年両国若松
風月堂です。貯古齢糖・猪口令糖などの感じで新聞広告を出していた記録が
残っています。

1918年、チョコレートの工場生産が始まり、日本全国で広く販売される
ようになり、昭和初期には一般大衆に愛される甘味となりましたが、
太平洋戦争・第二次世界大戦の影響で1937年カカオ豆の輸入が制限され、
以降徐々にチョコレートの製造は中断されてしまいます。

1960年〜バレンタインデーが広く知られるようになる

戦後は進駐軍が持ってきた海外製のチョコレートを求め子供たちが米軍兵に
むらがったり、闇市で出回ったりしたことで、再びチョコレートが日本に
戻ってきました。また、1951年には日本国内での生産が再開、1960年に
カカオ豆やココアバターの輸入が自由化されたため、チョコレートの生産・
消費が急増していきました。

1960年代は高度経済成長期真っ只中です。チョコレートメーカー各社や
百貨店では、さまざまなキャンペーンが行われ、その中で最も成功したもの
が「バレンタイン」です。1960年頃から、バレンタインデーの新聞広告が
出されたり、ハート型のチョコレートが販売されるようになり、「女性から
男性へチョコレートを贈る」という今の習慣が浸透したと言われています。

当社、不二製油でチョコレートの開発が始まったのもちょうどこの頃。
1955年、日本で初めてチョコレート用油脂製品の製造を開始しました。
その後も改良を重ね、国内のチョコレート用油脂で圧倒的なシェアを占める
までになりました。

1963年には、洋生菓子の表面を覆うコーティングチョコレート、『チョコ
ファンシー』が発売されました。当時はチョコレートといえば、ミルク
チョコレートが主流だった為、チョココーティングの黒々とした深みと
きらめくようなツヤ感はとても斬新だったそうです。ケーキ・菓子パン・
ドーナツなど幅広い用途で使用され、チョコレートの消費の後押しとなり
ました。

ヘルシー志向のチョコレートが注目を集める

時代は昭和から平成になり、人々の間で徐々に健康や美容に対する意識が
高まってきました。そこで注目されるようになったのが「ヘルシーな
チョコレート」です。

90年代に入ると「カカオ」に含まれる栄養成分カカオポリフェノールの健康
効果が話題となり、ハイカカオ チョコレートが誕生しました。そのほかに
も、低糖質のチョコレートや砂糖不使用のチョコレート、良質なタンパク質
であるカカオプロテインが多く含まれるチョコレートなどが発売され、健康
的にチョコレートを楽しみたい方に重宝されています!

今なお世界中で愛されるチョコレート

今のチョコレートとは違う形だとはいえ、紀元前からカカオが食されていた
だなんて驚きです。今でこそヘルシーなイメージもあるチョコレートです
が、その昔は薬として伝わっていたというのも、太古の知恵を感じますね!

今日は長い歴史を感じながら、チョコレートを味わってみませんか?