大豆の栽培 ~JAおとふけ 大豆調製施設見学~

「プライムソイ(北海道産大豆)」は、その名の通り、北海道の豊かな自然の中で育まれた大豆を使用しています。北海道は実は日本の大豆収穫量の約44%*を占める、大豆の一大生産地です!
令和5年にはなんと115,600トン*もの大豆を生産し、納豆、豆腐、味噌、醤油等を作る上ではなくてはならない存在になっています。
今回は、北海道の大豆がどのような環境で育てられているのかを実際に見学してきましたので、その様子をレポートします。
現地の生産現場の方々から直接お話を伺い、栽培方法やこだわりについても詳しく知ることができました。ぜひ最後までご覧くださいね。
北海道の中でも大豆生産が盛んな「JAおとふけ」さんにご協力いただきました。ありがとうございました。
レポーター ソヤファームクラブ小峯
*「令和5年作物統計調査」(農林水産省)


寒暖差が大豆をおいしくする ~農場見学編~

北海道は広大で肥沃な土地と豊富な水資源があることで農業が盛んですが、大豆生産に特に適している特徴としては何が当てはまると思いますか?
それは、北海道は昼と夜の寒暖差が大きいことだそうです。
「昼と夜の寒暖差があると大豆が糖を蓄えやすく、甘くておいしい大豆が育ちます」とのこと。
特に十勝は、寒暖差に加え、5~6月の日照時間が長いため大豆の生育環境に恵まれているそうです。


美味しい大豆を生産するために色々な工夫もされています。
1つは、土の栄養を整えること。
いくら環境に恵まれていても土壌環境が悪いと美味しい大豆は作れないそうです。
そのためJAおとふけでは4年輪作を基本として作付けをされているそうです。輪作とは大豆の翌年に甜菜、その翌年に馬鈴しょ等、1枚の畑で毎年違う作物を栽培することで、土壌の栄養バランスを整え、病気の発生を防いでいます。※作物によって必要な栄養、生み出す栄養が異なるため輪作をすると土の栄養バランスがとれるとのこと。

2つ目は、機械をうまく導入することで収穫の効率化を図ること。
植え付けや刈り取りなどを機械化することによって、人手が減っても作付面積を維持しているそうです。
また、機械収穫をする際にロスが生じないよう、収穫機の間隔と植え付け間隔を統一して、地面より高い位置に実がなる品種を栽培する等の工夫をされています。人口減少や高齢化による農業の担い手不足が深刻になってきていますが、機械化をすることで安定供給が維持されているのですね。


 

大豆を高品質の状態でお届けするために~JAおとふけ大豆調製施設見学~

大豆は収穫後、そのまま出荷されるのではなく、水分の調製や莢、茎等の夾雑物の除去、品質を一定に揃える等の選別作業が行われ、製品となり出荷されています。今回はその作業を行っている北海道にあるJAおとふけさんの施設を見学させてもらいました。大豆生産が盛んな十勝エリアのJAおとふけ管内で生産される大豆の調製を一手に引き受けています。

ちなみに、JAおとふけで大豆が製品として出荷されるまでに選別工程は何工程あると思いますか?
なんと、15工程もあるそうです!!
石、金属、ゴミ、割れた豆、見た目の悪い豆等を機械で選別し、最後は人の目で確認しながら手作業で選別しているそうです。
JAおとふけさんに大豆調製にかける思いを伺いました。「北海道、特にJAおとふけでは大豆を育てるのにとても恵まれた環境で、美味しい大豆を生産することができます。大豆には、農産物検査という外観の品位等により等級分けされる規定があり、その等級により大豆の価格が左右されます。消費者の方に美味しい大豆を届けたいという想いはもちろんですが、農家さんが作った美味しい大豆が最高等級の評価を得られるように、責任をもって最終調製を行っています。」
なるほど、これだけの手間がかかっているからこそ、安心して美味しい大豆を食べることができるのですね。


知って欲しい!大豆品種について

今回、大豆の生産現場を見学した中で、品種についてもぜひ知ってもらいたいと思ったので、シェアさせてもらいます。
大豆に限らず農作物が安定して美味しく食べられるためには、農業試験場で行われる品種改良が欠かせないことはご存知ですか?
おいしさはもちろんですが、より収穫量が多い、病害虫に負けない、品種が作られているおかげで、変わらずに美味しい大豆、大豆から作られるお豆腐、納豆などを気軽に食べることができています。
また病害虫に強い品種を作っても、それに耐性のある病害虫が現れると安定生産ができなくなったり、気候変化によって、今まで育っていた品種が、育たなくなってしまうこともあり、その土地、環境に合わせた品種が求められ、品種改良が終わりなくずっと続けられています。1つの品種ができるまで6~10年はかかることも!
変らない大豆の味を守り続けてもらっていることにとても感謝したいですね。
北海道で育てられている大豆品種で代表的なものでこんなにあります。
お豆腐や納豆のパッケージに品種が書かれていることもあるのでぜひ探してみてくださいね。

 


国産大豆のおいしさが広まって欲しい

普段当たり前に食べているお豆腐や納豆などの大豆製品ですが、その裏で、たくさんの方の想いが詰まっていることが分かりました。
一粒一粒大事に食べていきたいですし、たくさんのこだわり、想いが詰まった「国産大豆」美味しさが広まって欲しいなと思いました。
「プライムソイ(北海道産大豆)」は、大豆を丸ごと使っているから豆本来のおいしさを楽しんでもらえる大豆ミートです。ぜひ、北海道の大豆のおいしさをお楽しみください。
詳しくはこちら> プライムソイ

大豆生産現場の方にプライムソイを食べていただきました

見学させていただいたお礼に「プライムソイ(北海道産大豆)」をお配りしました。
こんな嬉しい感想いただきました。
・プライムソイでミートソースを作ってみたけど、お肉と遜色ない、美味しい!孫も喜んでいたよ。
・納豆に混ぜるのは美味しかったけど、サクサクで食べるならすぐに食べないといけないね。
・プライムソイをビビンバと一緒にお肉に混ぜて食べたが美味しかった。
美味しく食べていただき大変嬉しいです。
今回の見学にご協力いただき大変ありがとうございました。